中国最高裁判所(中国語では最高人民法院という)は2015年3月18日、『人民法院活動年度報告書(2014)』(白書)を公表した。同報告書は、2010年から毎年最高裁判所より公表され、主に「法執行編」、「管理刷新編」、「改革発展編」の3部分に分けられ、計19章からなっている。その中で言及された知的財産権事件に関する詳細な状況は下記の通りである。
法に従って知的財産権事件を審理し、イノベーション型国家の建設のために、保障を提供する。最高裁判所は、「奇虎360」と「テンセント」との間の不正競争防止法と独占禁止法の2件の違反事件を審理したが、これは、市場資源の配置最適化とインターネット業界の競争秩序の規範化という面において、「一里塚」とも言える大きな意味があった。2014年結審した知的財産権関連の民事一審事件は94,501件で、民事裁判が知的財産権の保護に主導的な役割を果たしたことが明らかである。また、結審した知的財産権関連の刑事事件は10,803件で、判決確定者は13,904人であったことから、知的財産権侵害に係る犯罪行為を有効的に抑制、威嚇する効果があったことが分かる。さらに、結審した知的財産権関連の行政一審事件は4,887件で、知的財産権に関わる行政行為を規範化し、行政対象者の合法的な権益権利を保護している。
日付:2015年3月20日
情報ソース:知了網
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