国家知識産権局:2021年上半期の中国における特許の登録件数は33.9万件
7月14日、国家知識産権局が北京で2021年第3四半期の定例記者会見を開催し、今年上半期の専利(特許、実用新案、意匠)、商標、地理的表示と集積回路の回路配置の統計データ及び中国知的財産権事業の最新発展状況を発表した。
データから見れば、2021年上半期の中国知的財産権の主要指標が予期に合致し、知的財産権事業が安定した発展を遂げている。
1.2021年上半期の主な統計データ
1) 専利に関して
2021年上半期の中国における特許の登録件数は33.9万件であった。2021年6月末までに、有効特許件数は332.4万件で、そのうち、中国国内(香港・マカオ・台湾を除く)の有効特許件数は前年同期比23.0%増の245.4万件であった。PCT国際出願の受理件数は同12.6%増の3.33万件であった。
今年上半期の実用新案の登録件数は132.7万件で、意匠の登録件数は39.3万件であった。専利不服審判の結審件数は2.84万件で、無効審判の結審件数は0.43万件であった。
2) 商標に関して
2021年上半期の中国における商標の登録件数は372.4万件であった。2021年6月末までに、有効商標件数は前年同期比22.4%増の3354.8万件で、マドプロ国際出願件数は2,954件であった。
今年上半期の商標異議申立案件の結審件数は8.2万件で、各種類の商標審査案件の結審件数は18.8万件であった。
3) 地理的表示に関して
2021年上半期の承認された地理的表示保護製品は87件で、登録された地域団体商標・証明商標は254件で、地理的表示専用標識の使用を許可された企業は3,355社であった。2021年6月までに、承認された地理的表示保護製品は累計2,478件で、登録された地域団体商標・証明商標は累計6,339件で、地理的表示専用標識の使用を許可された企業は12,789社であった。
4) 集積回路の回路配置に関して
2021年上半期の集積回路の回路配置の登記件数は7,629件で、持続的に速い成長を遂げている。
5) 知的財産権の保護と運用に関して
2021年上半期、中国各省(区、市)における専利権侵害紛争の行政裁決案件の立案件数は1.38万件であった。中国における専利、商標の担保融資額は前年同期比25.9%増の1,074億元で、担保融資項目件数は同32.4%増の6,195件であった。
そのうち、専利の担保融資額は同32.4%増の862億元で、担保融資項目件数は同31.8%増の5,497件であった。商標の担保融資額は同5.0%増の212億元で、担保融資項目件数は同37.7%増の698件であった。
2.2021年上半期統計データの主な特徴
1) 知的財産権に対する審査能力が持続的に向上している。今年上半期の専利、商標、集積回路の回路配置の登録件数は前年より速い成長を遂げたことは、中国の市場主体のイノベーション・創造・創業の活性化、知的財産権分野の「放管服(行政簡素化・権限委譲、委譲と管理の結合、サービスの最適化)」改革の深化、知的財産権に対する審査の品質と効率の向上を反映している。また、専利と商標の審査期間の短縮からも審査能力の持続的向上が分かる。今年6月末までに、中国の特許の平均審査期間は19.4ヶ月に、高価値専利の審査期間は13.4ヶ月に短縮され、商標登録の平均審査期間は安定的に4ヶ月以内に収められた。
2) 中国国内で特許を有する企業は安定的に増加している。今年6月末までに、国内で有効特許を有する企業は27.0万社に達して、昨年末と比べ2.4万社増加した。そのうち、ハイテク企業は12.6万社で、それによる有効特許保有件数は総じて107.7万件で、国内企業が有する有効特許の総数の62.3%も占めている。この点から、企業の技術イノベーション能力が持続に向上していることが分かる。
3) 外国出願人の中国における知的財産権の登録件数は持続的に増加している。今年上半期の外国出願人による特許登録件数前年同期比30.0%増の5.4万件で、そのうち、米国出願人による特許、商標の登録件数は前年比でそれぞれ35.0%と8.9%増加した。外国企業が中国のビジネス環境への評価、中国におけるビジネス活動を展開し、知的財産権のポートフォリオを構築する意向を表明している。