国務院新聞弁公室は記者会見で2023年上半期知的財産権活動を紹介
I. 主なデータ
1. 専利について
上半期、特許、実用新案、意匠の登録件数はそれぞれ43.3万件、110.4万件、34.4万件であった。PCT国際出願の受理件数は3.5万件であった。専利不服審判請求の結審件数は3.3万件であり、無効審判請求の結審件数は4433件であった。中国出願人によるハーグ国際意匠出願件数は957件であった。
2023年6月末まで、中国の有効な特許件数は前年比16.9%増の456.8万件であった。
2. 商標について
上半期、商標の登録件数は201.8万件であった。審査完了した商標異議申立件数は8.7万件であり、審決を下した各種類の商標審判事件は18.2万件であった。中国出願人によるマドプロ出願は3024件であった。
2023年6月末まで、中国の有効な登録商標件数は前年比9.1%増の4423.5万件であった。
3. 地理的表示について
上半期、承認された地理的表示商品の登録件数は3件であり、承認された団体商標、証明商標としての地理的表示の登録件数は97件であり、地理的表示の専用マークの使用を許可された企業は3509社であった。
2023年6月末まで、承認された地理的表示商品の登録件数は累計で2498件、承認された団体商標、証明商標としての地理的表示の登録件数は累計で7173件であり、地理的表示の専用マークの使用を許可された企業は累計で2.5万社を超えた。
4. 集積回路の回路配置について
上半期、中国の集積回路の回路配置の登記申請件数は4861件であった。
2023年6月末まで、中国の集積回路の回路配置の登記申請件数は累計で6.6万件であった。
5. 知的財産権保護について
上半期、全国各級の知的財産権管理部門は専利権侵害紛争行政事件2.1万件を処理し、知的財産権紛争調停組織を指導して知的財産権紛争調停事件5.0万件を受理した。国家知的財産権保護示範区の第一陣10園区の建設活動を開始した。
6. 知的財産権の活用について
上半期、中国専利・商標の担保融資額は前年比64.6%増の2676.6億元に達した。今年1月~5月、知的財産権使用料の輸出入額は前年比5.8%増の1577.8億元であった。
II. 主な特徴
1. 中国国内の専利・商標の保有量は安定的に上昇している。2023年6月末まで、中国国内の有効な特許件数は前年比20.4%増の368.3万件になり、そのうち、10年以上存続している有効な特許件数は55.9万元であり、全体の15.2%を占めており、前年同期比1.6ポイントを上回った。中国国内の有効な登録商標件数は前年比9.4%増の4217.7万件で安定した成長の勢いを保った。
2. 専利を保有するイノベーション型企業数が比較的速いスピードで増加している。2023年6月末まで、中国国内の有効特許を保有する企業は前年同期比6.0万社増の38.5万社であった。有効な特許保有件数は計260.5万件であり、中国国内全体の7割以上を占めており、前年同期比1.8ポイント上回った。そのうち、ハイテク企業・「小巨人」企業(専門化、精細化、特色化、斬新化の特徴を備えた中小企業の中でも特に優れた企業)が保有する有効特許は前年比23.3%増の180.4万件であり、中国の平均成長率を2.9ポイント上回った。
3. デジタル技術分野の専利備蓄は一層強化された。世界知的所有権機関(WIPO)が規定した35分野別の統計によれば、2023年6月末まで、中国国内の有効特許の成長が最も速い上位3位の技術分野はそれぞれコンピューター技術管理方法、コンピューター技術及び基礎通信プログラムであり、前年比それぞれ56.6%増、38.2%増和26.0%増になり、中国平均水準の20.4%を遥かに上回り、中国のデジタル経済革新発展に有力なサポートを提供した。
4. 中国出願人による海外への知的財産権出願が活発化になっている。上半期、国家知識産権局が受理した中国出願人によるPCT国際出願件数は前年比7.1%増の3.3万件であり、マドプロ出願は前年比12.0%増の3024件であった。2022年5月にハーグ協定に加盟してから、中国出願人によるハーグ国際意匠の出願件数は150件を超え、世界のトップレベルに達した。
5. 中国の知的財産権の輸出入規模は安定した成長を維持している。今年1月~5月、中国の知的財産権使用料の輸入額は1208億人民元で、輸出額は369.8億元であり、輸出入額はいずれも増加を実現し、知的財産権貿易が高い強靭性を示した。
日付:7月18日
情報ソース:中国国家知識産権局