知識産権出版社によると、中国初の画像検索に対応できるタイヤ意匠データベースが間もなく公開される。それによって、中国におけるタイヤ意匠権侵害事件の発生の減少とタイヤメーカーの自己防衛能力が向上することが期待されている。
知識産権出版社副社長の李程によれば、同社が発表した「中国特許権侵害訴訟状況に関する研究報告(1985-2013)」によると、2006年から現在まで中国で発生した特許権侵害訴訟事件は計1万件を越え、その訴訟金額は13億元近くに達している。また、一連の重大な事件や重要な事件もあり、その中には、外国の有名なタイヤメーカーが中国タイヤを訴えた意匠権侵害事件などが頻繁に発生したが、国内における現有の意匠データベースは書誌事項の検索しか対応できなかった。そのため、メーカーは特許性調査、侵害検索を行っても、見つけることが困難で、人工的なスクリーニングしかできなく、効率が低くコストも高かった。
タイヤメーカーが権利侵害を減少させ又は回避し、自己防衛能力も高め、有効的に特許査新、侵害検索などを行うために、知識産権出版社「iシンクタンク」と青島橡胶谷知識産権有限公司とが共同で中国初の画像検索に対応できるタイヤ意匠データベースを開発した。
知識産権出版社「iシンクタンク」主任の崔国振氏は、「国際タイヤ意匠データベースは、タイヤ意匠特許情報のより深い価値を掘り起こし、技術で形成された知恵の結晶と総合的な応用サービスによって、技術の空白領域を減らし、技術研究開発レベルを向上させ、技術の発展空間を拡大し、技術寿命周囲の短縮に最も直観的で迅速な検索方法を提供したといえます。」と紹介した。当該データベースは先進的な「画像検索」技術を基づいて、タイヤ意匠の特許性調査、侵害検索に専門的に用いて、潜在的な特許権侵害リスクを回避するデータベースとなった。当該データベースには、中国、日本、韓国、アメリカ、ヨーロッパ共同団体の10万枚の画像が納められ、今後絶えずその数を増やし、定期的に更新することになっている。
発布日:2014年10月14日
情報ソース:人民網
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