国際微生物データセンター(以下「WDCM」という)と中国科学院微生物研究所微生物資源・ビックデータセンターは9月6日、『中国微生物資源発展報告書2016』(以下「報告書」という)を発表した。報告書によれば、2001年から2015年までの15年間において、中国における微生物資源分野は大きな発展を遂げ、中国の微生物分野の論文発表数は米国に次ぐ世界2位で、微生物分野の特許件数(パテントファミリー)は世界1位で、世界ランキングからみると、中国は2009年に微生物分野において、特許公開件数(パテントファミリー)の最多国となった。
WDCMのセンター長の馬俊才氏によれば、中国科学院微生物研究所、中国科学院上海生命科学情報センター、中国科学院成都文献情報センターなどによって完成された報告書は、中国の微生物資源保存の現状を踏まえ、中国における微生物研究の科学研究の成果(論文と特許)を結びつけ、分析を行い、資源保存と研究成果という2つの観点から、中国の微生物研究の発展状況を評価し、科学研究の計画、研究開発の方向性のために参考となる根拠を提供したものである。
世界微生物保存センター情報網(CCINFO)の統計によれば、現在、中国における菌株保存センター)は33ヶ所で、共有可能な保存菌株が18万2235株に達し、菌株の保存総数は世界4位である。世界の各保存センターでは、特許手続きに用いられるバイオ材料を9万6907株保存しているが、うち中国普通微生物菌種保存管理センター(CGMCC)で保存されている特許菌株は1万1977株で、世界第2位となっている。
WDCM は今年、設立50周年を迎え、この世界的な国際菌株資源のデータセンターには、72ヶ国の710ヶ所の保存機関より提供された約250万の微生物菌株資源のデータが集められている。WDCMは「世界微生物資源データの共有に関する北京宣言」を発表し、重大な微生物情報化の国際的な協力計画を提唱することで、微生物資源の国際協力を新しい段階に進め、グローバル微生物資源情報化の構築を新たな局面に進めるものである。
日時:2016年9月8日
情報ソース:科技日報
ウィチャットの「スキャン」を開き、ページを開いたら画面右上の共有ボタンをクリックします